宇宙

トイ・ストーリー4の宇宙のレビュー・感想・評価

トイ・ストーリー4(2019年製作の映画)
4.5
ステレオタイプな展開はあまりなく ピクサーの沢山の挑戦、そして多くのトイストーリー愛とメッセージを感じました。
全ての生き方の肯定。
4をみてこのシリーズは、ウッディが「自分の生き方」を探し続ける人生の物語だったのだなと思いました。
思い返してみれば彼は最初からずっと、おもちゃ(自分)の使命やあるべき姿というテーマを大切に考えてきていました。
ボーのキャラクターが変わったこと、仲間との別れなど、キャラクター達を愛していた故に展開に拒否感が出る瞬間もあったけれど、でも全編観た後に強く思ったのは、彼らが選択した生き方を自分の好みで否定する権利などないですね
そう思わせるようなストーリーでした。

1のときはおもちゃを大切にしよう、仲間との絆というシンプルなテーマだったのが、シリーズがすすむごとに人生と同じように複雑になっていく。
当初小学生で今30歳をこえた自分の内面と合致したのでしっくりきたのもあると思います。今作はとくに迷子のウッディと自分を重ねました。
ラストは、ウッディがなにか今までの人生と別れ次の次元へ歩み出すような感じがして
ただの寂しさとは違うような切なさで涙がとまりませんでした。

残念だったのはバズにもう少し活躍してほしかったなということと、アンディとシドもちらっと出てくれたら嬉しかったなということ。
テキ屋のお兄ちゃんシドじゃダメだったのかしら…
そういう古参ファンサービスのようなものがないところもある意味潔くもありますが。

人は迷ったり止まったり進んだり変わったりしながら自分で歩んでいくもの。
帰ってからも思い返しては涙したのははじめてです。私にとっては傑作でした。
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