シリーズのファン的には賛否両論らしい。まあ確かに、３までのウッディは、愛してくれるアンディのことがただ純粋に大好きという感じだったが、４のウッディは子供を見守り励ますおもちゃとしての使命感、悪く言えば義務感のようなもので動いているように見えた。ボニーは決しておもちゃを粗末に扱ったりしていないし、ウッディ達もボニーが好きだけど、アンディとの絆ほど深くなっていないところに寂しさを感じてしまうのかも。
しかしまあ、おもちゃと子供という関係性とは少し違うけど、例えば会社や学校で、最初は面倒見てくれる先輩にべったりくっついているけど、自分のやり方や世界を確立していくにつれ、少しずつ距離ができて。お互い寂しいけれど、成長しているということだからね。ずっと一緒にはいられないし。
３では、子供は成長するから、おもちゃがいつまでも愛され続けるのは難しいという問題に対して、次の世代の子供に継承していくという解決策を提示した。４では、それでも限界があるぞという問題に対して、別の解決策を提示する必要があったのかな？
ラストの選択は、持ち主や友達よりも女を選んだとかいう単純なことではなく、自分の新しい存在意義、そして生き方を見出すことに至った、成長と解放のお話だと解釈したい。
やっぱり寂しいんだけど、おもちゃは子供に愛されてなんぼ、という価値観が、あくまで人間側からの目線であって、おもちゃからしたらそうではないのかも。
