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トイ・ストーリー4のssのレビュー・感想・評価

トイ・ストーリー4(2019年製作の映画)
4.7
アンディとウッディたちの物語なら、3で物語が完成していた。
だが4で、”トイ・ストーリーとは「おもちゃとは?」を再考する物語”になった。

結論、おもちゃとは「遊び相手という使命を持った”親”のような存在」ではないか?
アンディとウッディの関係は相棒のようだったが、それはウッディがアンディにとっていちばんのおもちゃだったからに過ぎない。ボニーとウッディの関係を見るとウッディは完全に親で、しかもどちらかというと過保護なくらい。そして1のバズもそうだったけど、フォーキーはおもちゃとしての自覚がないあたり、親として生きる自覚がまだ芽生えていないが、少しずつ親の素晴らしさををウッディが教えていく。そして、自分のバッジをジェシーに託して自分は親の役目を次に手渡したのだった。おもちゃにセカンドライフの選択肢があることがわかり、子供がいなくても自立できるという背景から、親が自分の人生を選択する姿を描いていた気がする。

ギャビーギャビーやダッキー&バニーは、そういう意味では子供とずっと遊びたかった、本当におもちゃになりたかった存在。ギャビーギャビーにウッディがボイスボックスを移植するということは、ウッディにとって唯一のおもちゃ性を表すパーツを託したことで、ウッディはおもちゃを引退し、本当におもちゃをとしての自分を欲しているギャビーギャビーに次を託したということを象徴していたように思えた。

この4を持って、ウッディの長い”おもちゃ”としての半生は終了したという結末だったと思う。ありがとうウッディ!
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