ニュージーランドで静かに暮らすヴァンパイア達の日常生活に密着したモキュメンタリー作品。
ホラー要素も少なくないけどコメディ要素が強いのでホラー苦手な自分でも最後まで笑いながら楽しく見ることができた。ホラーはなかなかエグいしギャグはシュール寄りだから人を選ぶかもしれない。
血しか口にできないヴァンパイアならではの苦労が様々な伝承を参照して忠実に描かれてたり、ゾンビや狼男やバンシーなど様々なモンスターも出てきて他種族との棲み分けの苦労も描かれてるのでファンタジーやオカルトが好きな人はきっとハマる。
日常を切り取ったモキュメンタリーだから物語の流れがスローで序盤はボーッと見てたけど途中ハラハラドキドキする展開もあったりして気付けば作品に引き込まれてしまい、
タイカ・ワイティティ監督はやっぱり凄いなと改めて思ったけど、この監督ちゃっかり主演で出演しててなかなか良い演技をしてるのがまた面白いところ。
そして鑑賞後に知ったことだけど、この作品実は役者に大まかな脚本だけ渡して後は全てアドリブで演技してもらっているとの事。
思わずひっくり返りそうになった。
エンドクレジット後にまで手を抜くことなく、
高度な演技力を持った役者陣、高度なギャグセンス、高度なホラー愛の全てが合わさって化学反応を起こしてこの世に爆誕した傑作『シェアハウスウィズヴァンパイア』。
自分もヴァンパイアにしてもらってこの作品を何百年も観続けたいなぁ〜と思いました。
