ゆう

PKのゆうのレビュー・感想・評価

PK(2014年製作の映画)
4.1
これも良かった。インド映画。インドの映画はあんま見る訳では無いので久しぶりだった。

SF映画だと思って見てみたけどSFはSFでも(宗教・フィクション)という意味でのSFだった。

宗教という物語のテーマにしづらい観念を、多数の宗教観が入り交じるインドでとったらどうなるかと想像するだけで面白い。

ただ宗教を科学の観点から批判するんじゃなくて、宗教を利用した利己的な行動に警鐘をならそうとしてるスタンスも良い。そのスタンスを映画内でどう表現しているか、見ものである

物語は地球の調査にやってきた宇宙人(人々からはPKと呼ばれてる)とジャーナリストとの交流がメイン。番組ネタを探していたジャーナリストがヘンテコな服装で奇怪な話をするPKに目が止まったことで物語は動き出す。

踊る車だったりPKの登場シーンのBGMのメロディがやたらダサかったり、宇宙人PKのインドでの処世術がコメディとして純粋に面白い。

嘘が付けない種族らしいPKが別れ際に優しい嘘で締めくくるのもなんとも粋。

コメディの様相をしながら社会的なタブーに切り込んでいく姿勢が面白くて凄いなぁとただただ感心していた。
ゆう

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