AIRI

PKのAIRIのレビュー・感想・評価

PK(2014年製作の映画)
4.3
話自体はありきたりなのに、ここまで個性と感動に溢れる作品にするとは。なかなか映画にはしずらいシビアな問題をここまでコミカルに描く監督の腕に白旗を挙げたくなる。2時間半の間、中だるみ感もなく、むしろどんどんpkの純粋さに引き込まれていく。宗教とは。信仰とは。神とは。そして常識や思い込みの影響力の恐ろしさ。何も知らないpkだからこそ素朴な疑問を抱きながら、彼は我々に本当の答えを投げかけてくれる。もはや神がいるかいないかなど関係ない。像を作って拝むことがおかしいだとか、そんなことよりもそもそも神を想像したのだって人間。信仰によって心が落ち着くならその神を信じればいい。ただ、最終的には自分の内なる声に従うべきなのだろう。だから宗派によって人生が決められることなんてあってはならないことだし、信仰が強くなりすぎると人間はセーブ出来なくなる恐ろしさを改めて気付かされた。ありがとう、pk。
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