Seika

PKのSeikaのネタバレレビュー・内容・結末

PK(2014年製作の映画)
4.7

このレビューはネタバレを含みます

2017.6.18 自宅にて

人生初のインド映画がこの作品。

音楽はポップで、噂通りダンスも入るのだけれど、元々ミュージルは好きなので全然問題ありませんでした。

とにかく、ピュアで優しい男の人の話。

全体的に思ったよりお洒落で、ヒロインのジャグーは美人だし、PKは愛おしかった。

宗教の批判もすごく上手。
PKは途中まで信じていたからこそ、かけ間違い。という認識で話が進んでいく。
信じている人に真っ向から話をしても聞いてはもらいにくいけど、信じていながらも、ここはおかしいと思うなぁ。という言い方をされたら確かに聞き入れやすい。
製作側のアプローチの仕方は素晴らしいと思いました。

宗教の話だけかと思いきや、恋の話も散りばめられていて、名刺の裏にI love youのメッセージを書いたものの、それがヒロインの元彼の名刺の次だったものだから見てもらえず、、、
おまけにそこでヒロインの気持ちも知って、切ない気持ちのPK。
その時手を繋いで真実に気付いたPKは討論の時に彼とヒロインのかけちがいを、直してあげる。
そこもまた切ない。
ヒロインは喜んでいるし、自分はそれを壊せないし、入り込む隙もない。
でも、彼女は喜んでいる。
あー。ジレンマ!

お別れの時に持って帰るヒロインの声がたくさん録音されているカセットに、ヒロインが気付く。
大量の電池も自分の声を聞くためだと言うことも気付く。
そしてI love you ジャグーのメッセージも。
気付かれたとしらないPKは、カセットは街の音だと言い張って、ヒロインの声が入ってるのは詩の朗読の時だけ。
君に恋もしてないと言ってPKは帰っていく。
僕の星の人は嘘をつかない。と言っていたのに、彼は優しい嘘をついて帰っていく。
その純粋さや優しさにポロポロ涙が出てくるラスト。

でも、もう一度教え子たち?と地球に戻ってくる時の4ヶ条で、くすっと笑えて良い終わり方だった。

PKの教えは、とりあえず踊る車で調達(笑)
その表現もユニークで面白かった。
Seika

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