前作の「ウルククリーク 猟奇殺人谷」から予算が上がって画面の高級感は格段に良くなり、ひとまず映画としてのルックは一人前に。話も殺人鬼側の視点を主軸に見せてくれるようになり、前作の唯一とも言えるグッドポイントである終盤のマンハントシーンを早めに開始して増量し、ゴア描写もパワーアップで本編の大半を占めた結果、一見の価値ありはホラーに仕上がった。
それでも後発の「ノーエスケープ 自由への国境」の方が断然面白い。
被害者側の主人公かと思われた人物が思わず代わっていくストーリーは、同じくオーストラリア産ホラーであるイノシシホラーの「レイザーバック」ぽさを感じた。