公開2週目の土曜日の夕方に新宿武蔵野館で鑑賞。
一見ポップそうなのに、何処か殺伐としている空気の中で繰り広げられる、さりげなくキレのある会話がとにかく抜群に面白いこの作品。
登場人物達の奥ゆかしさと時に小憎たらしさを滲ませながら、テンポ良く描く物語が文句無しに素晴らしかった。
そのおかげで存分に楽しむ事が出来た。
何よりも繰り広げられる会話の面白さがとにかく抜群に最高過ぎたな。
さりげなくとてもリアルに、しっかりと登場人物の視点に寄り添うかのように丁寧に描いてるのがまた凄く良い。
所々で笑えるシーンもあったりしつつ、親子や兄弟で色々と想いが巡る場面がまた良かったりして。
様々な感情が滲み出て、交差したりぶつかり合ったり、交わったり、溶け合ったりして行くその場面の数々をシンプルに丁寧に描く事の見事さが最高。
軽やかな切り口でしっかりとスパイスを効かせながら描く物語と味わい深さがまた格別な作品だった。
物語の軸になる出来事は特別な事だけど、そこで描かれる物語は日常での些細な事の一コマとその積み重ねで描く何気ない面白さと奥深さがとにかく素晴らしいこの作品。
最近の新作映画では久々に心置き無く楽しむ事が出来ました♪
一度観たらクセになる物語。
是非観てほしい作品です。
機会があったら是非。
