-人が破滅する時、僕はやってくる-
ソシオパスな主人公・ルーの理念や思考回路は1ミクロも共感できないが彼がのし上がって行く様や事の顛末が気になりとても目が離せない。
物覚えが早いルーが撮ってくる映像は他の同業者のそれに比べ、違法でありショッキングなもの。しかし同時に視聴者が求めているものだった。ルーに嫌悪感を完全に抱けないのは、そういう需要を把握しているから。
ルー演じるジェイク・ギレンホールは役作りのために過酷な減量、昼夜逆転の生活を送っていたらしい。"血に飢えた"ハイエナのようで素晴らしかった。
ラストの展開は人間に全く共感しないルーならでは、という印象。
社会の闇というよりナイトクローラーの職業病を垣間見たような作品