2016.5.7
事件やゴシップを求めて走り続ける世間一般的には嫌われる職業パパラッチ。
その職業をする1人の男の物語。
人間としてはクズだが仕事人としてのプロ意識やセンスは抜群。
社会を揺るがす新しい悪魔の誕生。
「他人の破滅の瞬間に現れる」
まさに悪魔。
悪魔に与えられた武器はカメラ、車、無線。
それを手に他人の不幸を餌にし金や名声を得る。
その為なら仲間だって餌にする。
言葉巧みに周囲を説得する話術は天下一品、説得力があるし何しろ矛盾点があってもそれを丸め込まれる気迫や圧力がある。
言葉だけでなく、表情や仕草、行動などで説得は成り立つのかなと作品の中から感じた。
ジェイクギレンホールの演技は本当に素晴らしい。
あそこまでの口周りの速さや吸い込まれるような目力、圧倒的圧力。
悪魔に取り憑かれているような演技。
狂気さがヒシヒシと伝わってきた。
ハッピーエンドでもあり、バッドエンドでもある、そんな作品だった。