とてもチビなアルパチーノが往年のロックスターを演じる。この俳優は何とも言えない存在感のある人だ。長年のマネージャーからお祝いに、配達されることが無かったジョン・レノンから自分に宛てた手紙をプレゼントされ、人生を振り返る。彼の目の前に横たわる乱痴気騒ぎの果てに裸同然で横たわる美人で若い妻と手紙の対比シーンから、スイッチが入る。息子の元へ訪ねて自分なりの人生の落とし前をつける哀しさをあっけらけんと演じたアルパチーノの演技は好感が持てた。誰にも、レノンの手紙の様なものがあり、普段の人生に追われながら見ないふりをしてるんだろうなぁなんて思ったりする。結構良い映画でした。
