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スノーデンのy425のレビュー・感想・評価

スノーデン(2016年製作の映画)
3.7
エドワード・スノーデンが愛する恋人や家族、築きあげた地位を捨てでまで、正義を貫いた真意とはー

衝撃の暴露を決断するまで、スノーデンが歩んだ日々を描いた作品である。暴露が発表される数日前から、ホテルに信頼できるジャーナリストを呼び、スノーデンがカメラに向かって語るシーンと、語りの中から関連する過去のエピソードが描かれていく構成となっている。スノーデンになりきるジョセフ・ゴードン・レヴィットの演技が素晴らしく、スノーデンの心情が伝わってきた。それに、知らない事実が語られていく驚きや緊張感がたまらなく良い。

スノーデンはアメリカの裏切り者、売国奴、スパイと非難されている一方で、英雄と称える見方もあり、いまだに賛否両論がある。スノーデンというタイトルから、彼を称える映画だと思って観始めたが、オリーバー・ストーン監督は、スノーデンが心から訴えたかった真意にフォーカスして、そのメッセージを正確に伝える作品を作りたかったのだと途中から気付きました。スノーデンは政府が隠し続ける真実を国民に伝え、国民が理解し"議論"を促したかったのだと、そんなキッカケになることをスノーデンは切に願ったのだと。。。オリーバー・ストーン監督お見事!作品の信憑性を高める最後の演出も素晴らしかったなー!!
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