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スノーデンのsaoのレビュー・感想・評価

スノーデン(2016年製作の映画)
3.9
2013年6月、元CIAおよびNSA職員のエドワード・スノーデンの内部告発により、アメリカ政府が密かに作り上げた国際的な監視プログラムの存在が明らかになる。そこに至る9年間、テロリストばかりか民間企業や個人、同盟国までも対象とされ、全世界のメールや携帯電話の通話、SNSなど個人情報を監視されている現実に危機感を募らせていた。彼は英雄なのかアメリカ政府の言うスパイなのか――。



ドキュメンタリーの「シチズンフォー スノーデンの暴露」も鑑賞済み。今作の方が分かりやすく、エンターテインメントとして映画として面白かったです。これは昔の話ではなく現在進行形の問題でスノーデンは今もロシアに亡命してるわけで、今ハリウッドで映画化された事が単純にすごいなと思います。ドキュメンタリーの方でスノーデンは、「マスコミは人格に焦点を当て過ぎなので論点をそらされるのではないかと心配。話の中心は僕じゃない。」と言っていましたが、色々落ち着いたからなのか今作ではスノーデンの生い立ちや人となりにもスポットを当てています。やっぱりすごい人だ。正義感だけで今までの地位とか仕事とか全て投げ打って命の危険を顧みず…根性が違う。

日本も他人事ではない、というか思いっきり関係ありますよね…。携帯やPC以外にもマイナンバーやらなんやらもあるし、今はクレジットカードと交通系パスでオートチャージされたりとても便利だけど、購入した物とか行動範囲とか思いっきり丸裸。それを知っていても、一般市民の自分の情報を知られたって別に~と思ってしまいがちだけど警鐘を鳴らすべきですよね。
それでも、国の安全の為にはある程度仕方ないのかなとも思います。行き過ぎた個人情報の収集や、悪用されないようにきちんと管理されているのであればね…。極論、安全と自由 どちらを選ぶのか。
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