このレビューはネタバレを含みます
意外と単調。
シーンは変わってるけど、葛藤があんまり展開しておらず、テーマも深ぼれてない印象で、途中から飽きてきました。
その理由は、おそらく、snowdenが絶対的な正義として描かれてしまっていて、劇中で彼に本質的に対立するキャラクターがおらず(CIA長官が唯一そうだか、圧倒的な敵として描かれてしまっている)、プライバシーをとるか安全をとるか、というテーマを観客は一視点のみで考える構成になってしまっているような……
ただ、実話なのでsnowdenという人が実在し、存命である以上、またアメリカで犯罪者扱いされている以上、彼が納得するように映画をつくるとなると、こういう描き方しか出来なかったのかもしれない……スノーデンさんに怒られちゃうし。
というわけで、テーマや素材はいいだけに、期待したほどではなかった。残念……
(同じようなIT関連の映画だと、ソーシャル・ネットワークの方がよく出来てた印象。ただそれは、ITをモチーフにしてるが本質的にはザッカーバーグの孤独という普遍性あるテーマを描いているからなのか……また観ようとsnowden観ながら思いました)