土屋ノリオ

ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたちの土屋ノリオのレビュー・感想・評価

3.9
全米で300万部以上の売り上げを記録して、ロングセラーになったランサム・ルグズの小説「ハヤブサが守る家」をティムバートン監督が映像化した本作。エヴァ・グリーンのファンでもあるので鑑賞したのだが、期待していた以上に面白かった。本題に入る前の準備が多いためか、前半は説明が多くてテンポが悪くなり、少々退屈でしつこく感じてしまう。しかしティム・バートン監督はマペットアニメ的なクライマックスのようなシーンが絡んでくると、突然見事なリズム感を作り出してくるので、終盤の展開だけで、この映画をみた甲斐があった。ラストの切ない展開とファンタジーの組み合わされた夢あふれる物語は十分に楽しめ、ラブストーリーでもあるので、心まで踊ってくるような良い作品でした。
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