McFly

本能寺ホテルのMcFlyのネタバレレビュー・内容・結末

本能寺ホテル(2017年製作の映画)
1.0

このレビューはネタバレを含みます

見やすくて分かりやすい映画という部分では文句なしの満点レベル。
 
本当に笑えたのは、
「通行人が興味のないビラ」という演出を
『よし、ビラ配りの周りにクシャクシャにされたチラシをたくさん転がして、近くにビラを捨てるゴミ箱も置こう!』と、
こんな発想を堂々と実行出来る素晴らしさ。
安直で不自然さ度外視の分かりやすさ重視の演出が序盤から終盤まで延々と続いていくと感覚がマヒして面白味に変換されていく。
 
戦国側のチームは世間一般の武将に対するステレオタイプを上手く活用したこちらも単純で分かりやすいキャラクターメイクではあるが、演技派の役者人が牽引力のある画力を魅せてくれる。
 
終盤には幾度のタイムスリップ経験を通じて綾瀬はるかの成長を描くのかと思いきや、こちらの時間軸の問題提起である『実は求めていない縁談』も結局『何でも自分で決めちゃう彼氏』から婚約解消の話を切り出され、「おいおい」とずっこけた。
 
ただ最終的に「歴史は結局変わらない」という落とし所は、この手のエンタメ作品の中では意外性があって驚いた。
この物語を通じて現在⇔過去を紡ぐものが全く無くなってしまったし、どこか寂しいものを感じさせるエンディングに心の中で「そうだ、京都行こう」とそっとつぶやいた。
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