2014年、マーク・アトキンス監督・脚本によるSFファンタジー。
第二次世界大戦における北アフリカ戦線、ロンメル上級大将率いるナチス・ドイツ軍。
長年、探し求めてきたドラゴンの卵を発見、やったね! 孵化も成長も早く直ちに実戦投入、やったね!!
そして、ドラゴン部隊は連合国軍を苦しめることになるのでありました。
アイデアだけで一発勝負、お安くあげたよ出たとこ勝負。
何故か冒頭だけに使われ、出し惜しみされるドイツ語、ショットグラスをあおり交互に殴り合う飲酒ゲーム、翼の内側に鉤十字をあしらわれたドラゴンたち、彼らを操る黒衣の魔女「ヴリル」の何気にあいた胸元。
これほどまで胡乱な作品が存在するとは、侮ることなかれ、人間文化の多様性。
『ドラゴン・オブ・ナチス』なんて逃げも隠れもしない、内容そのまんまの邦題が付けられておりますが、原題は"P-51 Dragon Fighter"。
ノースアメリカン・エイヴィエーション社によって開発され、米英空軍で運用された戦闘機、"P-51 Mustang"に堂々と喧嘩を売っておられます。