第二次世界大戦下、ナチスドイツ軍は北アフリカの地で拍動する卵を発見する。伝説の有翼生物を兵器として導入し、戦争の勝利、ひいては世界の征服を目論む。
◆業務用ドラゴンの激安セール!
戦場を縦横無尽に飛び回り、ブレスで敵軍を焼き尽くす。ドラゴンを徴兵して実戦投入すれば無敵じゃん!そんなドラゴンを操る鍵は薄着黒装束の美女…、美…、…。女性集団!
とんでもなく厨二設定な上に、卵から産まれたドラゴンの両翼にはハーケンクロイツの模様がついているトンデモ設定。あ、勿論本編に登場するドラゴンは、ジャケ写のドラゴンより画質が悪いです。
ドラゴンのCGはチープなのに、ドラゴンの群れは一糸乱れぬ完璧に統率された動き。すげぇ!息ぴったり!全く同じモーション!…あっ(察し)
あまり迫力のある戦闘シーンとは言えませんでしたが、ドラゴンの退場はドカーン!バゴーン!と大爆発して派手さはありました!ドラゴンを覆い隠すほどの大爆発!負傷したドラゴンは見せず、なんと潔く一瞬で消滅!ちょっとワンパターンすぎた気もするなぁ。…あっ(察し)
◆着想が面白い!愛すべきB級作品!
〝ナチスのドラゴン軍団をやっつけろ!〟という大枠のストーリーは非常にシンプルでありますが、細かい部分でちょっとよくわからない所がチラホラ。ちゃんと見てなかっただけならごめんなさい。
☑︎ 唐突に始まるロマンス。
…別に無理してロマンスシーンを差し込まなくてもいいんだよ?こんなヒロインって無いよ。あんまりだよぉ。
☑︎ ナチス軍の上官の謀反。
悪逆非道のナチスの上官が、ドラゴン達の大活躍で優勢の中、何を血迷ったか突然仲間を裏切る。こいつ、銃殺刑は免れんな。
☑︎ よくある最終戦の戦略。
制空権を握られた中、体制を整えるだけの超シンプルな戦略で挑むゴースト飛行隊。お前ら舐めてないか。本当にゴーストになりたいんか。地上部隊と飛行部隊の同時展開。ありがちな展開ゆえに作戦の粗さが目立ちます。
え?何がどうしてこうなったの?
何で今こんなことになってんの?
本当に本当に本当にわかりません!
過去に(何かしら)やらかした(らしい)凄腕パイロットが、クセ強めな若手パイロットを束ねてドラゴン攻略に挑むのですが、情報量が少なすぎてどのキャラクターにも感情移入できないし、大して深掘り出来ないならそもそも中途半端な設定付けるのやめたらいいのに。ちゃんと見てなかっただけならマジでごめんなさい。(大事なことなので二回言いました。)
中盤で盛大なフリをかました《人間に操れないオスのドラゴン》の登場。サイズは大きくなっていたけど、見た目の違いはわからず。出場時間も短い。しかしながら、【多数のモンスターが登場する】モンスター作品における【ビッグボス】という役割だけは全うしてくれました。いま〝出オチ〟って言った人は素直に手を挙げてください。
*雑記*
B級作品といえば《サメ映画》こそ至高だと思っていましたが、ドラゴン作品もこれまたどうして。愛すべきしょーもなさでした。