こっず

メイズ・ランナー2:砂漠の迷宮のこっずのレビュー・感想・評価

3.7
■『The Last of Us』に出てきそうな猛ダッシュゾンビから可愛い坊や達が猛ダッシュで逃げる映画。

前作の出来がよかっただけに、期待値高まりまくり…だったものの、結果イマイチ…という感想の人が多いかもしれません。

前作はゲーム性バツグンの設定、少年達が内輪モメしつつも勇気を振り絞って前へ進むことを決意し、謎が少しずつ解き明かされ…と、良作なアレでしたが、今作はフワッとしたツッコミどころの多い中途半端な終末SFストーリー、印象に残るのは高速ゾンビとパッとしない新キャラ (ダクトボーイと狙撃ガールズは好きです) 。

高速ゾンビといえば、陸上選手がゾンビ役でマジなダッシュをキメまくった『28日後…』や『ドーン オブ…』ですが、それに負けないくらい必死のパッチで猛追をキメるあたりは嫌いではないですし、
荒廃した都市の表現や立体を活かした追いかけっこも良かったのですが、それらは二番煎じ的な部分も多く。

個人的には (コレはコレ) と思えばそこまで酷い作品ではなく、「もう3作目は観ない! 」と見切りをつけるレベルでもなく、なんだかんだ結末まで見届けたいと思えたので次回作も観ますが、迷宮ネタを期待する人は1作目だけで十分かと。

前作と違って、ぜんぜん "メイズ" じゃないじゃん!
と不満に思う人も多いかもしれんが、原作も原題も2作目はメイズ推ししているわけではないですし、映画としてわかりやすく『メイズランナー2』とか言ってるあたりが紛らわしいだけで。

・エイダン・ギレンさんが裏切りそうな役しかできない度:★★★★★
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