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博徒一家のbluetokyoのレビュー・感想・評価

博徒一家(1970年製作の映画)
2.8
高倉健さん、若山富三郎さん、鶴田浩二さん、そうそうたる顔ぶれ。さらに大木実さんも、いいもんの方へ行ってしまった。これではアンバランスな気がする。全体的に間延びして薄まった感じなのだ。

簡単にあらすじ。
荒政組の賭場に田沼組が嫌がらせ。怒った荒政組の若手三羽烏、桜井(高倉健さん)、国枝(大木実さん)、関根(若山富三郎さん)、殴り込みを掛けようかと思ったが、桜井が単独で殴り込み。
桜井だけが捕まり刑務所へ入れられる。

そんなときに組長、荒木政五郎が引退。あとはどうすんだというとき、一番候補の桜井はムショの中。仕方なく、国枝が後を継ぐ。縄張りを関根と分けようかと思ったが、関根は、それじゃあ、組長の立場がねえよ、ということで関根は辞退する。

荒政組が請け負っていた工事、地下水が噴出。これじゃあ、工事になんねえよ、と頭を抱える国枝。そうだ、田沼組でアメリカ製の強力なポンプを持っていたな。ダメもとで貸してくれないか聞いてみよう。田沼組に行って頼んでみるとポンプを貸してくれた。
ところが、そのあと、田沼組は、関根のものになるはずだった縄張りをくれといってきた。どうせ、関根にやるつもりだったからなあ、と思ったのかどうか、田沼組に譲渡してしまう。
それを聞いた関根はゲキ怒り。

そんなときに、桜井が出所するという知らせ。さらに、昔なじみの流れ者、橘が来た。桜井をどうやって迎えようかと途方に暮れていたときに、橘が、自分が迎えに行くと申し出た。

シャバに出てきた桜井を迎える橘。単刀直入に、おめえさんの帰る家はもうねえんだよ、だから、あっしと旅に出てくれねえか、と言った。

桜井は、荒政組に入り、つまり、国枝の舎弟になる道を選んだ。国枝にアゴで使われる身分の桜井であった。

そんなことをやっているうちに、田沼組の組長、田沼と国枝は兄弟分になってしまった。

桜井の手下は、怒って、田沼を襲ったが逆に追い払われる。桜井は、指を詰めて謝罪。

関根は単身で殴り込みを掛けようとしたが、桜井が懸命に止める。関根は、拳銃で自分の腹を撃って絶命。桜井と戦うぐらいなら自殺する、ということだ。

国枝は、田沼組のところへ、工事に打ち合わせに行ったが、田沼組が単独で工事をやるらしい。話が違うじゃないか、と騒いでいたら、国枝は刺し殺される。

堪忍袋の緒が切れた桜井は、田沼組に殴り込みを掛ける。橘が助っ人。田沼組を皆殺しにする。橘は亡くなる。

得てして、消去法でトップを選ぶと、けっこう、まずい人がトップになってしまうこともある。
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