鰹よろし

クロス・ゲームの鰹よろしのレビュー・感想・評価

クロス・ゲーム(2009年製作の映画)
2.0
 恋愛テクニックの本が爆売れし一躍ベストセラー作家になったウェスは、作家なら誰しもが一度は夢見るとある授賞式にて、賞だけでは飽き足らず大衆が見守る中で絶世の美女にプロポーズも決め人生最高潮に。

 しかしその直後、帰路で何者かたちの襲撃を受け最愛の妻となるはずだった女性が攫われてしまい、消息不明生死不明に...

 時が流れる中で、彼女の財産などなど諸々の手続きを進めていくと、何が何だかあれよあれよと彼女の知らない顔の大洪水。突然新たな出会いに花を咲かせたかと思えば、命を狙ってくる連中も現れて...

 男と女はどうの恋愛がどうのと講釈を垂れ流していた男が、何よりも誰よりも愛していた一番近くにいた女性について何も知らなかったんだけど~!?という今まで築き上げたモノたちを瓦解させられての、真実の愛を見つめ直すお話。

 ティボー・タカクス監督は、メインストーリーを支えるサブストーリーとしてこういった人間の繋がりを意識的に描いている印象だったが、今作はというとその人間関係が主軸に据えられている。

 ミステリー・サスペンス調ということもあって、一見ネガティブな内容になりそうな雰囲気ではあるものの、そんな心配を余所に終始かなりポジティブ(コミカル)に展開。

 ただ、サブストーリーとして見つめると際立ってきたソレが前面に押し出されメインに据えられちゃうとちょっと物足りなさを覚えたというか・・・しんどいね。


「シークレット・ランナー」(2020)...
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