エクス・マキナの海野のネタバレレビュー・内容・結末

エヴァが自由に生きるためには、彼女の過去を知っている、彼女を監視する存在のケイレブを世界から排除しなければならない…エヴァの目線に立ってみれば当然のことかもしれないけれど最後の展開は残酷だなと思いました。
エヴァのために危険を冒した人間らしさのあるケイレブの決断と比較すると、合理的なエヴァの決断はAI、機械らしさが顕著に出ているようにも感じます。エヴァが外に出て「人間」になろうとしたとするならば、人間らしさが欠如した彼女の最後の判断はある種の皮肉のように思えました。

ケイレブの裏がありそうな過去、背中の２つの傷、腕を切って大量に血が流れてもさらに傷口を広げる常人では考えられない行動を見ると、彼もAIだったのではないかと思わされてしまいます。彼が当選した理由もそこにあるのでしょうか。ミスリードっぽくもありますが。
もし彼が血の流れる、食事のできる、人間と違和感なく関係を築き社会に適応できるAIだったとするならば、人間とAIの違いはどのにあるのでしょうね。