ホシアイリーン

エクス・マキナのホシアイリーンのネタバレレビュー・内容・結末

エクス・マキナ(2015年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

エヴァがロボット(AI)であることは実は副次的な要素に過ぎなくて、それよりも彼女が女性であることに意味があるのではないか?とか思ったり。(キョウコの存在感もあるし。)
最後のシーンでエヴァが脱走して森の中に居た際に、あまりに美しいシーンだったから、エコフェミニズムの強烈な批判が描かれているような気がした。
男性によって作られたイメージ、アイデンティティ、物体、女性、それらはロボット(=奴隷)として結びつく。
が、来たる人工知能の逆襲への恐れは、同時に人間がこれまで搾取してきた、あらゆる事象による逆襲の恐れと重なるのではないか。

また、ジャクソンポロックをはじめとする芸術作品の踏襲も散見されて、引用元が沢山あることから、作り手の知見の深さが窺えた。

自分も芸術作品としてロボットを作るけれど、彼らが"出たい"と思っていたとしたら?彼らの意志のことを想像した。私はどんな立ち位置の「博士」になるべきか。

エヴァが人が行き交う交差点に辿り着き、最後に振り返る。劇場に行こう、と思ったのか?