アレックス・ガーランドが満を持しての監督デビュー作。
ディカプリオが『タイタニック』の後に選んだ「ザ・ビーチ」の原作者であり、
パンデミックものの秀作『28日後』の脚本家だったりする。
価値観をぶっ壊される人の話、とちょっと乱暴に括れば、本作もガーランド印の作品だった。
『ex machina』とはどういう意味か?調べてみた。
(deus ex machina)
ラテン語。
古代ギリシャ・ローマ劇において、困難な状況に陥った主人公を救い出すために、舞台上方からつり下ろされてくる神。
だそうです。なるほどね。
映像はスゴイんだけどハデさは無いし、中盤まで正直話の流れも淡々と進む。しかしながら、作品全体を覆う鬱屈さが次第に明らかになるにつれ面白くなって来る。
もうガーランド節と呼んでいいでしょうね。
4人しかいない登場キャラクターに絞ったのも良かったと思う。
ポー・ダメロンことオスカーアイザックとハックス将軍ことドーナル・グリーソンというスターウォーズ続3部作で大活躍中の2人が真逆の役をそれぞれ演じているのも興味深い。
エンドロールも拘りが見えるし、映像センスもあると思うんで、次作『Annihilation』(原題)も期待できそう。