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アバウト・レイ 16歳の決断のNaoyaのレビュー・感想・評価

アバウト・レイ 16歳の決断(2015年製作の映画)
2.7
16歳になり、身も心も男の子として生きたいと決断した主人公・レイ。シングルマザーは動揺を隠せない。トランスジェンダーを題材にしたヒューマンドラマ作。トランスジェンダーとして生きる女性、そして変わろうとする女性の人生をリアリティ込めて描かれてます。16歳の多感な時期で難しい心情を、エル・ファニングが多種多様の表情や行動で示していて印象的。トランスジェンダー当人だけではなく、その家族の心情も丁寧に描かれており、当人、その家族と幅の広い面でトランスジェンダーに関して描かれた物語。主人公のレイだけの物語ではなく、息子を持つ家族へもしっかり焦点が当てられてます。シングルマザーを演じるナオミ・ワッツも素敵な演技力で魅せてくれます。そして、トランスジェンダーの女の子を孫に、問題を抱えたシングルマザーを娘に持つ、レズビアンの祖母からの視点も印象的。様々な登場人物から、生きる事の難しさ、同時に大切さを描いた物語。
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