Soflan1250

白河夜船のSoflan1250のネタバレレビュー・内容・結末

白河夜船(2015年製作の映画)
3.1

このレビューはネタバレを含みます

いつから私はひとりでいる時、こんなに眠るようになったのだろう。

毎日眠りながら恋人からの連絡を待つ寺子と植物人間の妻を持つ恋人岩永。
日常に積み重なる不安と焦燥が寺子の眠りを深く長くしていく。

本作はずっと薄らぼんやりとした雰囲気で朝起きた時に微かに残る夢の記憶を観てるような作品だった。

安藤サクラと井浦新のやりとりがとても文学的で自然と引き込まれるものとなっていたが、何て言ってるのか聞き取れない箇所が結構あった気がする。

あと、自分の国語力の問題だと思うけれど、登場人物たちの発言の意味が分かりそうで分からないような状態がずっと続いた。発言の内容が断続的だったからなのか。

ただ、不安や焦燥が募る程に浅い眠りが長く続いていく感覚は凄く分かってしまう。眠っている間は余計なことを考えなくて良くて、何かに囚われることもないから。
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