邦題では「VS」と付いているが、原題は「Daddy's Home」だったので、想像していたよりバトル感は強いものではありませんでした。
子供たちにいまいち認めてもらえていない継父ウィル・フェレルのもとに、実父のマーク・ウォルバーグがいきなり帰ってきて、子供たちがテンション上がりまくる、という展開。
VSとは言っても、子供視点だと圧倒的に実父なんですよね。荒唐無稽なぶん、子供がやりたい遊びをなんでも叶えてくれたりする万能っぷりなので。
ゆえに、コメディとしてはそこまでバタバタしすぎるわけではないんですよ。大爆笑というシーンは、ハーレーの大暴走シーンくらいかな(笑)
まぁ、ウィル・フェレルとマーク・ウォルバーグがそれぞれコメディお得意なので、大爆笑はなくとも安定的に笑えますけどね。
ただ、この映画の肝は、コメディとはいえど、父という存在の何が大切かを、サラッと語ってくれたところにあるなと思いました。
そりゃ、一緒に遊んでくれる楽しい父親は子供にとってサイコーだし、楽しい。でも、日常生活はその楽しい側面だけでは続かない。いろいろな忍耐の元に成り立っているわけです。
その忍耐への継父の努力の部分を拾ってくれているところが、鑑賞後の気持ちよさに繋がるように感じました。