爆裂BOX

クリスティの爆裂BOXのレビュー・感想・評価

クリスティ(2014年製作の映画)
3.4
感謝祭シーズン、帰るお金がなく大学の学生寮に残る事に決めたジャスティン。彼氏もルームメイトも実家に帰り、一人になったジャスティンは買い出しに出たスーパーで不気味な女と遭遇し…というストーリー。
ヘイリー・ベネット主演の謎の殺人カルト集団に狙われた女子大生の恐怖と戦いを描いたサスペンススリラーです。
「クリスティを見つけた」とつぶやく不気味な女に恐怖したジャスティンは寮に逃げかえるも、恋人に電話しようとすると電波を妨害された上に「クリスティを狩れ」というメッセージが聞こえ、やがて先ほどの女が仲間と共に寮に侵入してくるという内容です。
前半ではジャスティンの苦学生ぶりや一人になった後寮で過ごす姿がサラッと描かれますが、寮で一人だから廊下で軽くダンスしたり、構内をランニングしたりする所はちょっとディストピアというかアポカリプス物の楽しさを感じられました。完全に一人という訳じゃなく、メンテナンス係や木の良い黒人警備員やもう一人警備員もいます。
ジャスティンがスーパーで不気味な女に出会うシーンも、雑誌投げ捨ててたり、レジに来た時も言ってる事がどっかおかしかったりと割とリアルに近づきたくないアブナイ人な感じは出てたと思います。ジャスティンもさっさと店員と揉めて空気悪い場所ぬけたかったんだろうけど、「私が払うわ」と言っちゃったのはまずかったですね。ヤバい人は何が着火点になるかわからないから。
寮に戻ったジャスティンが電波を遮断され、更に構内に侵入してきた先ほどの女とダサいマスクつけた仲間の男達に襲われて構内を逃げ回るホームインベージョン物を思わせる展開はそれなりに緊迫感もあって、ジャスティンもただ悲鳴を上げて泣きわめくだけじゃなく、逃げ込んだ厨房で蒸気や鍋叩いたり、図書館で携帯のアラーム使って陽動したりと機転を利かせた行動してくれるので個人的に余りストレスなく見れました。
警備員やメンテナンス係はアッサリやられちゃいましたね。直接的な描写は無いけど、メンテナンス係の飼ってる犬が殺されたのは胸糞。
心配して戻ってきた彼氏が殺されてから始まる後半のリベンジ展開はスカッとしましたね。車で跳ね飛ばして壁と挟む所はテンション上がりましたし、その後のプールでの戦いで鍵パンチくらわしてプールの中で絞殺すのも強すぎる(笑)しかしいざ反撃が始まるとみんな弱いな(笑)一対一で戦おうとするし。主人公が強すぎるのかな?
主人公が釘バット作成したり、溶剤?合わせて武器作成する「ホーム・アローン」感も楽しかったですね。でもなんであんな知識有ったの?
主役のヘイリー・ベネットの美貌も楽しめました。冒頭でパンツ姿も披露してくれます。カルト集団(と言っても4人ですが)のリーダー格っぽい女をアシュリー・グリーンが鼻と口ピアス姿で演じています。
ラスボス格のアシュリー・グリーンとどんなバトル繰り広げるかと思ったらアッサリ瞬殺されたのはビックリしました。ちょっと主人公強すぎでしょ。
ラストはいきなりスケールデカくなってきた感じありましたね。後、エンドロールの映像は続編狙いなのかもしれないけど完全に蛇足でした。
あまり評判は良くないですが、個人的には前半の展開も後半のリベンジ展開もそれなりに楽しめた作品でした。