KOTAYOSHIDA

クリスティのKOTAYOSHIDAのレビュー・感想・評価

クリスティ(2014年製作の映画)
3.3
ヘイリー・ベネットにもこんな時代があったよね系B級スリラー。この規模の映画にしては結構頑張っている感じがすごく伝わってくる内容だが、頑張った方向がちょっと違ったかもねという感じも否めない、ヘイリー・ベネット主演で成り立っている、そういう映画です。この当時からベネットの顔面力というか画力はやっぱり凄かった。

第一幕はかなり良いんですよ。ジャスティン(ベネット)が奨学金を頼りに大学に通っていて日々皿洗いのバイトをしてるんだけどやっぱりお金がないのでサンクスギビングデーに実家に帰省もできない。ベネットのキャラ設定を台詞ではなく映像だけでパッパッパと見せていく感じはとても良かった。一人帰省できないベネットが誰もいなくなった大学を一人で満喫するシークエンスめっちゃ良い。ベネットはとにかく画になる。

そこからコンビニに行ってカルト集団の1人に遭遇してしまうシークエンス、ここも良い。明らかに常人とは一線を画す、こいつ絶対に会話できねぇヤバいやつだろ演出とても良い。ここのシークエンスはサスペンススリラーとしてとても良かった。

問題は第二幕以降。何があれって暗すぎ。いや暗いのは良いんだけど暗い割りにカメラがハンディで走って撮ってるわカット数も多いわで何が起こっているか本当に分かりづらい。かなり観づらい。これカット数も多いし、走って撮ってるシーンも多いので撮影結構大変だったと思うんだけど、それが結構裏目に出てしまってる。頑張ってるのにうーんという。

とは言え第三幕以降のベネットリベンジシークエンスは割と良かった。序盤で日常的にランニングをしていたりスイミングをしていたりというのが後半でちゃんと効いてきてる。効いてきてると思う。少なくとも後半でこういう事をやるためにジョギングシーンや水泳のシーンを序盤で入れたんだなという意図は分かる。分るよ。俺は分かる。俺は味方。大丈夫。

色々ありましたがヘイリー・ベネットが最高!となる1本。
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