マイノリティ

ビリギャルのマイノリティのレビュー・感想・評価

ビリギャル(2015年製作の映画)
4.5
めちゃめちゃ良かったです!

こんなに泣いたのは久しぶりです!

今、受験を戦っている娘が観たいと言ったので家族で観ました。

学年で成績最下位のギャル、工藤さやかは毎日友達と遊んでばかりいます。

亭主関白で男尊女卑気質の父親は息子を将来、プロ野球選手にする事だけを考え、担任も又、さやかをクズ呼ばわりして蔑み、全く相手にしません。

母親のあーちゃんは、さやかを見捨てずいつも愛情を注いでいます。

このままでは進学は無理だと思ったあーちゃんは、さやかに塾を勧めます。

塾の坪田先生は、さやかとの少しのやりとりで彼女の性格を見抜き、彼女の興味がある話題を交えながら学力を知ります。

日本地図を「だって日本は一つじゃん」と丸を一つ書き、笑うさやかの絶望的な学力に驚きを隠せない坪田。

しかし、彼は諦めず彼女にやる気を起こさせていきます。

さやかも坪田の指導や励ましに今までには居なかった大人の姿を見、やる気を起こした彼女は教室で慶応義塾大学合格を宣言します。

勉強するスタートが圧倒的に遅いと踏んだ坪田はさやかに週6日のコースを提案、さやかもそれに応じ、寝る間も惜しんで勉強します。

母親のあーちゃんも塾の費用を稼ぐ為に昼夜を問わず働きます。

そんな矢先、弟が野球をしたくない。と言い初め・・・。

主人公さやかの決して諦めない強さや努力に心打たれますが、彼女を指導した坪田先生がとにかく素晴らしいです!

劇中でも言っていたのですが塾に通う学生がアニメ好きなら、その話題に、アイドル好きなら、その話題について行ける様に坪田先生自身も調べている事です!

「駄目な生徒が居るんじゃありません。駄目な指導者が居るだけです!」

彼自身も学生の頃、勉強が苦手で辛い経験をしたからこそ言える事だと思いました!

さやかの友達も素敵で、彼女の為に試験日まで会うのを止めたり、気合いを入れる為にさやかの長い髪を切ってあげたり。

ラスト近くの父親とのシーン。
そしてラストシーンは号泣しました!

この作品はただの学生の話では無く、家族、友情、先生と生徒、大人と子供。
人と人との繋がりの大切さ、子供が夢を持つ大切さを教えられた作品です!



今、娘も正念場です。
毎日、緊張とプレッシャーで押し潰されそうになりながらも日々戦っています。

彼女の目指す道に彼女らしさと持ち前の明るさを持って進んで行って欲しいと願うだけです。