さめりん

ミス・シェパードをお手本にのさめりんのレビュー・感想・評価

4.0
思いの外よかった!
ミス・シェパードはバンに住みつき、自称神様と会話する偏屈なくそばばぁ。

わかるー、いるー、こんなババァ!という感じなのだけど、
半生を紐解いて、ひとたび視線を変えれば、音楽を愛した誇りと教養高き女性。
社会に縛られて生きてると、そんな自由さを羨ましく思うこともあり。

かといって、人の好意は平気で無下にするし、ど厚かましく敷地内に入ってくるし、やっぱくそババァ。

でもやっぱり、いざいなくなると、とたんに心配になるし、その弱さが愛おしくなったり、憎みきれないのが人間で。
憎しみと慈愛の感情が永遠に行ったり来たり。
その、人間模様に、あぁ〜、人間、、と、ホロリときちゃった。

皆さんおっしゃるように、邦題はおかしいな。原題は「Lady in the van 」です。
さめりん

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