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神々のたそがれのalaflanのレビュー・感想・評価

神々のたそがれ(2013年製作の映画)
4.0
あまりのきもちわるさに断念しかけた
けど、糞便臭くて汚い映像は主人公の世界への嫌悪感をそのまま感じさせるので感情移入できる
そんでこの世界への吐き気を催す嫌悪感を私は今までに感じたことがあると気づく

灰色隊と黒衣を嘆きながら白いハンカチを被る、最後は白い大地に眼鏡と期待ができる

虫さんの熱演がすごい
空前絶後の映画!という煽り文句ですがこの映画を楽しむために最適な興味の方向性は、現代日本の若者にはあまりにも馴染みが薄くないすかね〜(;´д`

ソ連時代チェコから追放されたクンデラが書いていたことが頭をぐるぐるしていた。
"彼女は自分と一緒に娘もまた破廉恥な世界ーー若さや美しさにはどんな意味もなく、宇宙が、どれもこれも互いに似ていて、心が見えない体だけの巨大な強制収容所に過ぎなくなる破廉恥な世界ーーに残してやろうと執念を燃やしていた。"
"いつの日か、醜さの襲撃がまったく耐えがたいものになったら、勿忘草を…顔の前にかざして、彼女にはもう愛せなくなってしまった世界から保っておきたい究極のイメージである、その美しい青い点より他のものは何も見ないようにするため、花にずっと視点を定めて街へ出てゆこう。"
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