おだゆうと

SHARINGのおだゆうとのレビュー・感想・評価

SHARING(2014年製作の映画)
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悲劇の当事者ってなんだろう。考えれば考えるほどよくわからん。

大きな災害や事件によって人々の心に生まれる数々のifがイマジネーションとなり、フィクションとなり、主体を何重にも相対化していく。

その分裂は、いる人(いない人)全員を当事者にしてしまうし、でもその実、相対化された「私」は誰も当事者たりえない。

結局「直接3.11を経験してない奴に被災地の人間の気持ちはわからない」という人も、「直接3.11を経験しなかった人間」の気持ちはわからない。分け合うことしかできない。でも分け合うことができる。



【2回目】
111分間、やはり息が詰まりっぱなしの時間。苦しくて、でも、この気持ちが大切で、忘れたくないな、と改めて。
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