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SHARINGのAlllyのレビュー・感想・評価

SHARING(2014年製作の映画)
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映画が始まって早々、学校の長い廊下、階段、角という建物構造がたまらなくヒヤヒヤと怖くて、校舎ってまるで迷宮のようだ。
予知夢やドッペルゲンガー現実と脳内、さまざまなテーマが心理的恐怖につながり
見ている間ものすごく胸がざわざわして、終わってからもまともに歩くのがやっとな程震えていたし、映画でしか表現できない手法なのは充分理解していて解っているけれど、目を閉じて夢を見ることにひたすら怯えている。
これが映画的体験であり、この映画はフィクションですがそうも言い切れないんじゃないかと思う。

人間と動物の圧倒的な違いは、
動物は敵を目の前にして死を意識するが、
人間は常に自分が死ぬということを認識しており、その死に対する恐怖を抱えながら生きているのだと。
その恐怖から逃れるために娯楽に触れたりしているのかもしれないよね。

SHARING、タイトルの通り
とても悲しくて寂しいけれど、
心を共有する、共感する、ということは
同じ不安を抱えて生きていたとしても不可能なんだ。

わたし、きっと心理学なんて学んだらぶっ潰れる気がする。もう、相当にくらってしまった。
現実と夢/映画と現実 の間をまだユラユラと、不安に煽られている。
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