ようやくここまで辿り着いた。
話が途中で終わったからとはいえ、シリーズでこんなに重く悲しい気分にさせられる話はなかった。
それは単に宇宙支配を目論んでいたと思われていたサノスが実は、
宇宙があるべき姿で存続していくためには均衡が保たれなければならない。
という強い信念の元に行動している人だと明かされたからだ。
そういう意味ではちょっと不謹慎ではあるが、赤い彗星のシャアを思わずにはいられなかった。
自分の故郷の崩壊を目の当たりにして、自分が大きな犠牲を背負っていくことを覚悟してそれぞれの星の人口を半分にする。
無差別的にに均等に減らしているはずけれど、本当にそれが均等であるのか？そこに恣意はないのか？間違ってないか？
その均衡を保つべく指パッチン一つで人口を減らせたらそういう葛藤に苦しまなくて済むだろう…だからストーンを集めなくてはならないんだ。ゆっくり休める…この一言にそんな心を感じずにはいられなかった。
小さなガモーラに同じ目線で語りかけるサノス。星の仲間への殺戮が幼いガモーラの目に入らないようにそっと遮るその姿は悪人ではなかった。
GOTGは父子がテーマになってきた。サノスのガモーラを見る目は父親だ。だが姉妹のネビュラを見る目にそれはない。実は本当に父親なのではないかとさえ感じてしまった。これはサノスのストーリーだ。
そんなサノスの軍団を止めようと躍起になるアベンジャーズ。額にストーンが埋め込まれた時点からいずれサノスに狙われるのではと思っていたヴィジョンのストーン。
ストーンを奪われればヴィジョンが存在できなくなる。スカーレット・ウィッチとヴィジョン。この二人を考えただけでもこのストーリーはとても切ない。
結果アベンジャーズも約半分が失われてしまった。
今回出てきていないアントマンがチリなってしまった人達を戻す鍵になるか？
残ったメンバーであの圧倒的な強さを得たサノスにどう対抗していくのか？
楽しみです。
