まっつん

シビル・ウォー/キャプテン・アメリカのまっつんのレビュー・感想・評価

4.6
さすがマーベル!といった感じの快作でした!素晴らしかった!BvSも見習え!笑。

まず本作のテーマとその描き方はBvSより深く複雑です。トニーとキャップの対立を軸として描かれますが彼らの主義主張はどちらも正しいと思えるようなバランスで描かれており、正義の捉え方というのは複雑怪奇でそんなに単純では無いのだという事実を思い知らされます。そしてキャップもトニーも、そしてバッキーも全員が不憫で切ないです。しかも本作は明確に倒すべき共通のヴィランというのが存在しないのが複雑ですね。

しかしここで重くなりすぎないのがマーベル映画の良いところですね。最終的に抱く感想は非常に軽快です。なんと言ってもお笑い担当アントマン(「スタークのことは信頼するなと言われたんだ!」「お前は誰だ」「アリかよ...」の流れに大爆笑)、そして満を持して初登場スパイダーマン!とにかくこの2人のシーンは爆笑必至です。特にスパイダーマンはスパイダーマン史上最高のスパイダーマンでしたね。とにかくペラペラとよく喋る笑。サムライミ版は好きなんですがあんま喋らない、アメイジングは全体的にあまり好きではないのでとにかく今回のスパイダーマンは最高です。トムホランドの「まじでガキ」な感じも良かったです。「帝国の逆襲」ネタにも笑かされました。あとメイおばさんがマリサトメイなのは笑いました笑。めっちゃセクシー笑。

新キャラはとにかくみんな良かったです。ブラックパンサーもあんま期待していなかったんですが超カッケー笑。あのスーツのゴム感の強さがいいですね。

そしてアクションシーンですがこれはもう満点です。冒頭のアクションは若干早すぎて見づらいなと思いましたが、空港のシーンはもう100点。あれだけ多くのキャラクターの見せ場をキチッと作る交通整理力に改めて感服いたしました。

また脚本もBvSと違って(何回言うねん)トニーとキャップが対立する理由が非常に分かりやすく、かつ納得できる描かれ方がしていました。

そして最終的に出来てしまったトニーとキャップの間の大きな溝。今後これをどうやって埋めてくれるのか。期待は高まるばかりですね。