レッドラム

シビル・ウォー/キャプテン・アメリカのレッドラムのレビュー・感想・評価

4.3
譲れないもののために戦ってしまう二人に胸を痛めました。



私も中学の時シビルウォーをしたことがある。



中学の時、6人で後藤くんの家で後藤くんの誕生日祝いをしてるときのことだった。



中学生の会話なんて100割エロチックの会話しかないが それを楽しめるのが中学生である。



みんなのテンションがピークの時 川村君が誕プレにコンビニで買ってきただろうエロ本をテーブルに叩きつけた。



我々はまるで金塊を見るように目を輝かせていた。さらにそのエッチな本にはエッチなDVDもサプライズで入っていた。後藤くんの部屋にはテレビと中坊のくせにDVDプレイヤーがある。



これは天のお導きである。我々は後藤くんの家で保健体育の予習を始めた。音量は低くしていたが、女優が感きわまった時の声量は計り知れないものだ。常にリモコンの音量ボタンに指を添えている後藤くんの姿はまるでサバンナのハンターだ。



DVD観賞後 我々は帰宅した。みんなムンムンしていたので早く帰りたかったのだ。 そしてシビルウォーが始まってしまう。



次の日 学校で後藤くんがハルクのような顔で我々5人を集めた。



なにやら我々が帰ったあと 後藤くんは風呂に入ったらしく湯上がりに自分の部屋に入ったとき、誕プレのエロ本を切り取り、セロハンテープで壁に貼られていたそうだ。さらに運悪く母親にの芸術絵画を見られてしまったらしい。



後藤くんは我々を集め、誰がやったんだと問い詰める。しかし我々は誰も手を上げなかった。その行為に後藤くんは腹を立てたのか、私に怒りの矛先をぶつけてきた。



「おまえが怪しい」と言われたのだ。私はショックだった。



我々6人は固い絆で結ばれていたのではないのか?



例え火の中に居たとしても必ず助けに行くと、私は決めていたのだ。



なのに犯人はお前だと真っ先に疑われたのだ。確かに「忘れ物しました」とウソを言って再度後藤くんの部屋に入り、ハサミでエロ本を切って、壁に貼り付けたのは私だかそんなもの関係ない。ショックだった。



そのあと後藤くんと3日間無言の日々が続き、のちに『3日間のサイレント・バトル』と我々の中で語られることとなる。
レッドラム

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