持ち味であるアクションシーンは迫力があり、それぞれの技にも個性が見られて良い。
が、そもそもの戦う動機が理解できないため、置いてけぼり。
脚本が、対立させたいという製作側の意図ありきにしか思えない稚拙さ。
スパイダーマンの勧誘も、残り時間少ない中で説得するデメリットと戦力としてのメリットを考慮すれば、デメリットの印象が強い。
タイムリミットをもう少し長くしたり、勧誘の理由付けをもっと合理的にしたり、どうにでも展開できるのに。
作中でトニー・スタークがアベンジャーズの組織系統の欠落を説くが、キャプテンアメリカの行いは欠落箇所そのものの傍若無人さ。
自分が正しいと盲信する正義のヒーローほど怖いものはない。
アクションが観れたら良いし、深い物語性は期待していないが、最低限の納得できる筋書きが欲しかった。
