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シビル・ウォー/キャプテン・アメリカのminamiのレビュー・感想・評価

4.3
キャプテンアメリカのシリーズではあるけれど、アベンジャーズの続編という感じ。
今回はチームの内部亀裂がメインで、メンバーの苦悩や悲しみ切なさがより描かれていていつもとは違う面白さがありました。
敵対してもなお、どこかでは思い合って信頼し合っているメンバー同士の関係性も絶妙。

いつも大規模に街を破壊し、一般人を巻き添えにしていることに強く違和感があったので、ちゃんとこういうテーマを一つの作品として深くとりあげてくれたことでより今までの作品も好きになりました。

今回はいつも以上にたくさんの悲劇が描かれていますが、絶対悪みたいなものはあまりなくて、敵方も含めどの人物どのキャラクターの正義感や信念も少しずつ共感できるところがあり、説得力もあってストーリーが深い。
(キャプテンとアイアンマンが個人的な感情をむき出しにし過ぎかもという点は否めませんが…)
ヒーロー映画らしからぬ、暗いまま始まり暗いまま終わるというのもちょっと好みでした。

どのヒーローが1番強いんだろう?という疑問は1度は持つと思うので、ヒーロー同士が戦うというアクションは気持ち的には辛いけれど見応えがありました。
皆強いけど、ちゃんと力や気持ちをコントロール出来ればスカーレット·ウィッチが1番強いんじゃないかという気がします。

今回初登場のブラックパンサーはムキムキなのにしなやかで素早いアクションで他のヒーローとはまたひと味違う魅力があり、最初に登場したシーンはめちゃくちゃ興奮しました!
アントマンは観るの忘れてたぁ…誰だろう?このオジサン、と思ってしまった。
ちゃんと観ます!

アベンジャーズって、新加入したりスカウトしてきたり、誰かが休んでたり卒業したり、アイドルグループみたいなシステムだなぁ、とちょっと微笑ましく思ってる。

設定·主題★★★★
物語·脚本★★★★★
映像·演出★★★★
配役·演技★★★★★
音楽 ★★★
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