つぼい

ブラックパンサーのつぼいのレビュー・感想・評価

ブラックパンサー(2018年製作の映画)
4.8
「シビル・ウォー:キャプテン・アメリカ」で突然出てきたキャラクターであったブラックパンサー。
MARVELをコミックから知っている人は語らずもわかる有名キャラクターであるが、僕のような映像をメインにしているファンからしたら、

ブラックパンサーって?
ワカンダって??
ティチャラって???

と、疑問だらけで「シビル・ウォー:キャプテン・アメリカ」を観終えたと思う(僕がそうでした)。

ベールに包まれた「ブラックパンサー」の単独映画。
公開日に観に行きました。

突然の父の死により急ピッチで国王へとなったティチャラの不安、父の知り得ぬ姿、その結果として生まれてしまった闘い。
このストーリーがシンプルで、すっと頭に入りやすい。
さらにシンプルながらも燃える展開も散りばめられており、バランスの良い印象だった。

そしてティチャラ以外に新たに登場したキャラクターたちも、それぞれ個性が際立っていて、魅力満載だ。
それはシンプルなストーリーだからこそよりそちらにも目を向けることができたからだと感じる。

ストーリーもさることながら、飽きさせない近未来感溢れる映像美。
過去のMCUシリーズでも群を抜いて発達した技術力なのだなと、肌で感じることが出来る。この技術を外部に漏らしてはならないというワカンダの決まりも納得がいった。
その近未来感の中に、歴史、伝統を重んじるワカンダ、ひいてはアフリカ大陸の世界観が不思議とマッチしていたのも印象的だった。

ブラックパンサーとは。
慈悲深く国民を想う、愛すべき国王。
この映画は、彼を物語る大事な映画であり、いよいよ始まる「インフィニティ・ウォー」への節目なのかもしれない。

今回発見したのが、キャラクターの人となりやどういうキャラ設定なのかがわかった上だと、微妙な吹き替えもすごくマッチするという不思議。
映画公開前にYouTubeにアップされたプレビュー動画を観たとき、ブラックパンサーの妹・シュリの吹き替えがすごく浮いていて、「これは吹き替えで楽しめるのだろうか」と心配になったのだが、シュリのキャラクターを知った上だと、なんと百田夏菜子さんの声がぴったり。
吹き替えは奥が深い。
つぼい

つぼい