最初に言っておきますが観て損はしない映画ですよ。以上！で終わりたいとこですが…
超絶期待してたのですが、映画としてはまずまずといったところ。
あの『クリード』のライアン・クルーガー監督なのにアクションシーンがダメ。
後半のCGを使ったモブシーンはまぁまぁでしたが、王座を決める大事な決闘シーンがあれじゃあ説得力がない。
ドニー・イェンとかに武術指導頼めばいいのに。全然ハラハラせん。
そして、ブラックパンサー、ティ・チャラの人物の書き込みが足りないのではないか。
チャドウィック・ボーズマンの見た目はチャーミングで好きなんだけど。
「これが王か？」
キャラ立ちしてクールだったキルモンガーの言葉に「うーむ…」となったのはボクだけかい？
この作品が大ヒットした事や、ケンドリック・ラマーの音楽や社会的な背景はもちろん重要だ。
冒頭1992年のアメリカで部屋にパブリック・エネミーのポスターがあるって事は…ってLAの暴動前の人種間の緊張やあれやこれや物語の中で読み解くことは可能で、ただのヒーロー映画ではないことは分かるんだけど。
でも、だからこそアイアンマンの一作目のような全人種が応援したくなるようなキャラでなければならなかったのでは。
ティ・チャラがトニー・スタークやキャップを超えるには次回作にかかっているかな。
反論もあるだろう。
でも一度倒れて復活という聖書的な話も紋切り型やしさ。
ヒーローなんだから命をかけて市民を助けるシーンとかあればなぁ。逆に助けられまくっとるやん…
燃えたかったので不完全燃焼だったなぁって思ってたら…
ラストの国連のスピーチで大逆転！
ちょっと感動した。
そうか、ブラックパンサーの意義が少し理解出来た気がする。
まぁ最強の戦士はオコエだし、そんな強くないヒーロー像も良いのかなと良い印象で映画館を後にしました。
