Akinorider

ブラックパンサーのAkinoriderのレビュー・感想・評価

ブラックパンサー(2018年製作の映画)
4.0
マーベル弱者ですが面白かった。
まさに「アフロ・フューチャリズム」を音楽・美術、そさてストーリーから全身に体感できるお話で最高でした。
「アフロ・フューチャリズム」という言葉を知ったのは野田努著「ブラック・マシン・ミュージック」という私が愛するハウスミュージックの歴史について書かれた本で、私たちが聴いてるいる音楽の多くの祖である黒人音楽の根底にあるのはアフロ・フューチャリズムで、人類が生まれたとされるアフリカ大陸で、遥か昔から宇宙を通して未来を見つめている人たちが、生み出す文化の連なりの中にこの作品も間違いなくあるんだなということを感じました。
そして主人公があまり強くないのがいいじゃないですか。ブラック・パワーという言葉に黄色人種である私が感じる肉体的圧迫だったり、黒人に対する抑圧に対するラッパーがミソジニー的発言をしていたりするけど、強い女たちに助けられる主人公からは「そうじゃないんだ」というメッセージを受け取りました。
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