gnsp

キャプテン・マーベルのgnspのレビュー・感想・評価

キャプテン・マーベル(2019年製作の映画)
4.5
JGの件からの「アントマン&ワスプ」のハマらなさで生じていた自分のMCUへの疑念を完全に払拭、どころかしっかりエンドゲームへの期待感を増幅させる会心の出来。ここにきてMCUはまた「最高傑作」を更新した。

「歪さも全て受け止めて人は「ヒーロー」と成る」というテーマは、第1作「アイアンマン」から連綿と受け継がれてきた精神であり、まさしく「マーベル」の名を冠すに相応しい。

序盤の敵地潜入はTPSのマルチプレイを彷彿、OWのウィドウっぽいキャラもいるから尚更ゲームの立ち回りっぽい。
そしてあからさまにスターウォーズとスーパーマン。
そこそこの役職なのに悲哀が伝わる中年男性役として、メンデルソーンは完全に定着したんではないか。
ある決定的な展開のところでIMAX幅から通常幅に変わったのは面白い演出だった。
シリアスな音楽を流せるような展開で当時のナンバーをチョイスするセンス最高。
スクラルのお茶目な感じは憎めない。
そして今までのファンへの目配せと「優越感」も欠かさない。

女性ヒーローだとかヒロインだとかそういうアレの境地を、MCUはとっくに超えてる。だからこそ、最後の「キャロル」の選択はたまらない。ってかキャロルの幼少期かわいすぎ。

「改めて示そう、これがMCUです」と宣言する作品を集大成のひとつ前に置いたファイギはやっぱり凄い。
新たなMCU入門編になること間違いなし。


冒頭から泣いた。
gnsp

gnsp