ジャッキーケン

アベンジャーズ/エンドゲームのジャッキーケンのレビュー・感想・評価

5.0
3000回愛してる
3000回興奮する
3000回では見足りない最高の映画

↓ネタバレ感想













MCUファンのみならず映画好きには長い長い1年間だったろうね。1年間待たされ予告編は最小の情報量、余りにも出来が良すぎたIWのその後を描き10年に渡るMCUを完結させる。「完結」させることほどシリーズ映画に難しい課題はないって僕は思ってるんですけど、MCUはやってくれました!完結しました!一先ずアベンジャーズロスに苦しめられることは間違いない!
涙なくして見られない

まずいつも通り予告編を信じちゃいけません。IWも予告編のリードがあり本編で大方の予想を裏切る展開が用意されましたがこの映画はそれを軽く超えます。
あらすじを説明するだけでもネタバレになる。映画を見たことない人にどんな内容?って聞かれても「見ろ!」としか言えない

冒頭、IW不参加のホークアイが一家団欒をしている中、突如として指パッチンでクリント以外が塵となってしまう。そしてIW後の敗戦一色の生き残りアベンジャーズがこの世界の中でも生きる目的を見つけ、この世界なりに人生を送っている。農夫となったサノスを追い、キャプテンマーベルの力を借りながら殺す気マンマンなアベンジャーたちはついにサノスと対峙するが目的を果たしたサノスはまるでミッキーが死んだあとのロッキーのようになってしまっている。ガントレットを奪いついにサノスを首を取る。この時点で「え?めっちゃサノスあっさり死んだし、これからどうするの?」塵となった人たちはどうなってしまうのか、頭の中を駆け巡る「?」
早くも大方の予想を裏切る展開その1はサノスの死であった。

物語は打倒サノスから塵メンを救う話へと方向変換していく、量子世界に取り残されたスコットが現世界に戻ってきてから話は急展開を迎える、指パッチンをしてからなんと5年の歳月を経てしまう
裏切り展開その2である年月の進行
トニーとペッパーの間には子供が生まれ、ホークアイはローニンとして荒れ狂った不良ヒーローとして名を挙げ、スコットは全く歳をとっていない、そう、量子世界の中での時間の経過は現世界と異なっている、そこでタイムスリップの糸口を見つける面々がタイムスリップをしてサノスにストーンが渡る前に僕らでストーンをフルコンプしようとまさかの当時の自分たちやシールドからストーンを盗み出すケイパー映画としてシフトしていく、ここで3度のどんでん返しを食らった僕はこの時点で映画に満点を付けてしまってる

タイムスリップのパートになってからは小ネタのオンパレード!今までのを見ている人だからこそそれぞれの時間軸、場所、人物が渦巻くケイパー映画史上最も豪華な素材で描かれていく、キャップvsキャップが特に良かった。決め台詞を決められるキャップやまさかの「ハイルヒドラ」でシールド(ヒドラ)を出し抜くシーン
暴れまわれないバナー、人知れずニューヨーク決戦時にサンクタムを守っているエンシェントワンの登場、バナーが来てからのストーンを託すくだりはエンシェントワンのような全てを見据えている人物にしか出来ないことだと思う
IWで死んだロキもニューヨーク決戦のロキらしいラッキーな展開は笑える
序盤のシリアス一色に染まっていたが肩のコリをほぐすようにケイパー展開では笑いが絶え間なく続く、笑いと言えばソーが飲んだくれになりサモハンキンポー化しているのが最高に面白いです。
一番重かったのはやはりナターシャとクリントの犠牲ストーンのところ、ガモーラとサノスを思い出す、アベンジャーズ1からナターシャとクリントの絶妙な距離感と信頼関係を知っているからこそ自分が犠牲になるとシビルウォーのスパーリングとは全く違う命の掛け合いは泣ける

タイムスリップでのストーン争奪作品から紆余曲折を経てのサノスらが現世界のアベンジャーズを襲撃しにくる展開は今現在のサノスよりも戦闘力、メンタリティが全盛期2014サノスが最終ラスボスとして立ちはだかる展開はタイムスリップならではでそこからビッグスリーvsサノスとの闘いがヤバイ。ストームブレイカーとムジョルニアの二刀流で戦うソー、ソーの攻撃原理を利用してのトニーのアーマー、トニーから返されたシールドを使うキャップ、何よりこの戦闘で1番のブチ上がりシーンはキャップがムジョルニアを持ち上げる展開、エイジオブウルトロンで忍ばせた伏線をここに来て回収する製作陣の隙のなさ、思わず応援上映でもないのに僕とその周りの観客からは「おおおおぉぉぉぉ」と声が漏れてしまう圧巻さ!

ビッグスリーが最大のピンチに陥った時、どこからともなく現れるストレンジワープ、消えたはずのブラックパンサー、GOTGの面々、ストレンジとガントレットの指パッチンを書き換えた筋書き通りにアベンジャーズが集結していく。ここでユニバース作品なら外せない今までの世界、種族か続々と集まっていく!!!
「イバンべ!!!」の気合で当時するワカンダ!ヴァルキリーを先頭に帰ってくるアスガルド!魔術師たち!今までのMCUが築き上げてきた世界そのものがやっとここで全ての駒が揃いサノス軍に対抗していく、そしてあの言葉で戦いの火蓋を切る







「アベンジャーズアッセンブル!!!!!!!!!!!!!!!」






ついに、ついにあのセリフが聞ける日が来るとは、そこからの怒涛のサノス軍vs MCUの壮絶な戦いは「ロードオブザリング王の帰還」を超えてしまうほどの力量!
ペッパーアーマーとトニーの背中合わせの共闘!女性ヒーローによるガントレット守備体系!キャプテンマーベルの特攻!
「レディプレイヤー1」みたいに思い出す1秒1秒画面を停止しながら見たい!

まさかのアベンジャーズアッセンブル以上に全ての始まりにして全てを締めくくるあの「私がアイアンマンだ」でのトドメのセリフにはやられました。泣くよ、そりゃあ泣くよ、10年越しにあのセリフが聞けるなんて

迎えるMCUのフィナーレ
ネタバレとは言え名前を出すのも辛いあの人が犠牲となり世界は救われるのですがやはりファーストアベンジャーの方々は契約上の引退を匂わせる幕引きを若干感じつつも物語的にはこれ以上ない綺麗な幕引き
だがこれで全てが終わったわけではない、2代目キャプテンアメリカ
アイアンハート
クイーンヴァルキリー
アスガーディアンズオブギャラクシー
新たな世代の幕開けを垣間見る
ラストにおいては何度もコミックの展開を予想しつつも裏切られたMCU的にはコミックを踏襲した展開通りになっているのでとりあえず最高です。

これ以上のアメコミ映画は今後生まれないだろう