愛のある映画

アベンジャーズ/エンドゲームの愛のある映画のレビュー・感想・評価

4.8
「日本よ、これが映画だ。」なんてチープなキャッチで始まったアベンジャーズシリーズがこれほどに壮大なワールドを見せるなんて、当時の誰が想像しただろうか。
最高だ。至高だ。ソーサラースプリームだ。インフィニティ・サーガを余す事なく隅から隅まで丁寧に舐め回して、あらゆる伏線を回収し、それでいてオマージュやら小ネタやら、この11年間を知るほどに美味しいシナリオ。セリフまわし。「宇宙よ、これが映画だ。」と満を持して叫ばんばかりにスクリーン狭しと大暴れのヒーロー&ヴィラン。涙も笑いも混在したmarvel作品を象徴する今作。いや、marvel studio発のインフィニティ・サーガという一つの作品というべきか。予測不能のシナリオが紡ぐクライマックスは全宇宙の集大成。地球人1人の涙腺を枯渇させることなど、指をスナップするより容易く全身で浴びせる衝撃。11年のユニバースを知る人にしか経験し得ない感情なのが悔しくてならない。
待ってたぞ、ヒーローたち。待ちくたびれたぞ。俺は少年から大人になった。アベンジャーズの背中を見て大人になった。待った甲斐があった。このどうしようもなく言葉にならない感情をくれてありがとう。
The Avengers became part of us at all.