ルネ

殺されたミンジュのルネのレビュー・感想・評価

殺されたミンジュ(2014年製作の映画)
5.0
2016年公開。 監督・脚本・撮影・編集・製作総指揮はキム・ギドク。

女子高生のミンジュが7人の男に殺され、その一年後に謎の集団が一人づつ
捕まえて拷問するお話。

キム・ギドク監督は最近スピード感を大切にしているらしく、この作品も自分で撮影を行い10日間で撮ったらしい。 なので結構荒削りだし映像もちょっとチープ。

誰が何のために殺したかというのはあまり重要ではなくて、ミンジュとは民主主義を指すらしく、韓国の民主主義が崩壊している事を糾弾する作品らしいです。

捕まった男たちが全員「上からの指示でやっただけ」と答えるところや、謎の手段は全員社会的弱者だったりと、社会性を強く感じた。

最初に捕まって拷問された男が謎の集団を追跡して正体を探るあたりも面白かったし、その集団のメンバーがみんなかなり大変な境遇で暮らしてたりする辺りも良かった。

責任感持ってちゃんとやれ! というメッセージなのかよくわからないですが、社会って人間ってめんどくさいな~と思いました。 そんなセリフもありました。説明的なセリフも多くて、結構わかりやすいです。

粗い感じがしてキム・ギドク監督らしいドロドロ感も薄いですが、それでも十分楽しめる作品でした。
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