殺されたミンジュの作品情報・感想・評価

殺されたミンジュ2014年製作の映画)

일대일/One on One

上映日:2016年01月16日

製作国:

上映時間:122分

3.0

あらすじ

ある夜、女子高生が男たちに無残にも殺害される。しばらくの後、その事件に関わった一人の男が武装した謎の集団に誘拐される。集団は男を拷問し、自分が起こした事の告白を強要する。やがて7人組のその集団は事件に関わった7人の容疑者たちを次々と誘拐し、拷問してゆく…。奇想天外な設定の中に韓国社会に対する様々な批評を込めたキム・ギドクの最新作。娯楽映画でも幅広く活躍するマ・ドンソク演じるリーダーに率いられた謎…

ある夜、女子高生が男たちに無残にも殺害される。しばらくの後、その事件に関わった一人の男が武装した謎の集団に誘拐される。集団は男を拷問し、自分が起こした事の告白を強要する。やがて7人組のその集団は事件に関わった7人の容疑者たちを次々と誘拐し、拷問してゆく…。奇想天外な設定の中に韓国社会に対する様々な批評を込めたキム・ギドクの最新作。娯楽映画でも幅広く活躍するマ・ドンソク演じるリーダーに率いられた謎の集団が軍隊、警察、清掃員など出てくるたびに異なる制服を着用している点が興味深い。一人8役を演じるキム・ヨンミンの熱演も見どころ。第71回ヴェネチア映画祭「ヴェニス・デイズ」部門のオープニングを飾り、作品賞を受賞。

「殺されたミンジュ」に投稿された感想・評価

Tiara

Tiaraの感想・評価

3.5
少女惨殺の犯行グループを
少女の父親とその仲間が一人ずつ拉致して
血判入り供述書を取るために拷問する
皆、上に逆らえずヤッたと言うが
グループの長ですら
誰のために何のためにヤッたのか言えない
直接に殺害事件の復讐劇というより
韓国社会への皮肉や裏意味が隠れた一品
2016/1/27
ミンジュという少女が殺された。
報道されることも、犯人が逮捕されることもなく事件は闇に葬られた。
その一年後、殺害に関わった人間が、次々誘拐され自白を強要する拷問される。
なぜミンジュは殺されたのか、犯人を誘拐する集団は何者なのか徐々に明らかになっていく、というあらすじ。

あらすじだけ聞くとミステリーのようだが、世の中の不条理をえぐる社会派の作品といえる。

「嘆きのピエタ」「メディウス」と見応えのある深く・鋭い映画を描き、「さすが金獅子!」と思った監督なので、満を持した新作には期待をしていた。
期待しすぎたのが良くなかったのか、ぐっとくるものが無く、共感もできなかった。

同じ俳優が何役も演じる意味もわからない。

それでもなぜか、「次に期待しましょ」と思わせる監督ではある。
enchan

enchanの感想・評価

3.6
ミンジュは韓国語で民主主義だそうで。つまり殺された民主主義。先進国にいれば人は民主主義の元に生まれるが、そこは資本主義社会でもあるわけで、結局上に立つ強きものは弱きをくじくことになるわけです。何らかの組織に拉致されて殺される女子高生ミンジュ。その組織に関わった人間一人一人に拷問をしていく謎の集団。「何らかの組織」側の人間は、安定した家庭持ち・収入ありなどの社会的勝ち組で、「謎の集団」側は、留学したものの就職できないニート、詐欺にあって借金取りに追われるetc…と、社会的弱者なわけです。ただ、弱者側の人間にも悪い面はある。そこが大きなポイントなんだと思います。悪い面があるからこそ弱者になってしまった面もあったりする、そういった人をどう許すかが民主主義を守る争点なのではと自分は思います。福祉の対象が必ずしも可哀想な人間だとは限らないじゃないですか。それと同じです。ちなみに、拷問する側の悩みの種となる人物たちと最初に拷問にされた男は全部同じ男優が演じていて、1人8役。1人の思考停止した振る舞いは形を変えて何人もの弱者を痛めつけるということなんでしょう。まあ話を戻して…弱者が結束して拷問を行う訳ですが、そんな事をしたって社会は変わりはしない。拷問に意味を見出せず次々とメンバーは辞めてしまう。それでも弱者は訴えていかなければいけない。そんな不条理を嘆くのがスッと伝わる映画です。
女子高生殺害の実行犯を捕えて、「生活のために指示に従っただけ」というその主体性のなさを糾弾するのだが、その糾弾する側も相手に喋らせるために行なう軍やヤクザなどのコスプレがだんだん快感になってきて、連合赤軍的な状態、ミイラ取りがミイラに状態となる。首謀者をとうとう捕えるも殺害の動機は分からず。この無意味性も社会に対しての糾弾だろう。だが結局自分一人の正義感だけでは世界は変わらず、ドジョウのなかのライギョに過ぎない(この例えは面白いと思う)、システムの自浄作用にすぎない、と分かる、という感じなのだが、見せ方がもうちょいどうにかならなかったんだろうかという気がする。リーダーの彼が娘の父であるという設定も、結局私的な復讐にすぎなかったという感が否めなくなってきて、メッセージ性にブレが生じるような。一人八役という手法も、考えてみればそれっぽい理由は浮かぶのだが、観る分には結構ノイズになってしまうのではないか。
マサ

マサの感想・評価

3.0
難しい…
と言うか韓国の事を知らない
と分からない?

素直にストーリーを見るか?
隠れたメッセージを読むか?

難しいですね。
Komi

Komiの感想・評価

2.8

このレビューはネタバレを含みます

最初の事件からして、なんで起こったのかわからなかったし、世の中に不満のあるメンバーが集まってできた集団がどこに向かおうとしてるのかもわからなかったし、中心人物のおじさんは否定し続けてたけど結局殺された娘の復讐してただけの、ちっさい人物だったのか???
社会の問題点を声高にセリフにして役者に言わせてたけど、なんか映像との組み合わせが力不足で、ただの薄っぺらなセリフにしか聞こえなかった。
(残念ながら字幕で観たので、もっと韓国語が理解できたら違う温度感で観れたのかもしれないけど)
一人八役は役者の凄い意欲は買うけど、ただでさえ分かりにくい話がさらに大混乱だったよー。

歌もそうだけど、映画を観る時、その話に興味持つ時と、作った人に興味持つ時とある。この映画の場合は後者。韓国のいろんな問題点に物申すなら、拷問の凄まじさとか、表面的な衝撃じゃなくて、もっと言葉で揺さぶって欲しい。

そういう力がある監督なんだよね?
他の作品も観てみるよ。
興味を抱いてWOWOW放映分を録画しての観賞でした。


女子高生を殺害した殺人事件に絡んだ男たちを集団で拷問し、告白を強要する様をこれでもかと延々と残虐な描写で表現した作品でした。残虐なシーンが特徴的な韓国映画ですがこの作品は特別に思いました。


ヴェネチア映画祭で作品賞を受賞したとの解説されていますが首を傾げてしまいます(笑)。
ミシマ

ミシマの感想・評価

3.5

このレビューはネタバレを含みます

浅間山荘事件的な青くさい情熱が歪んだ人たち

上司に死ねって言われたら死ぬのか?上司に殺せって言われたら殺すのか?
実行する前にこれは違うって気がつければいいけど軍隊みたいな組織の中じゃそういう感覚も麻痺しちゃうのかもね……っていうお話
ミンジュ、とは民主主義という意味をもつらしい。
まぁそのことをしらなくても、映画は事件の真相云々ではなく、現代の韓国のメタファーとして描かれていることが解る(と思う)し、それを踏まえて構造も明確だし面白かったです。
20171105 #108
手ごわかった。一筋縄ではいかない。
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