「お咎めなしだとしたら…殺すか?」
無駄のない映画。
タイムトラベル作品の極地。 究極のSF。
初見時の衝撃が凄まじい。
人に好きな映画聞かれた時はコレって答えとくと丁度いいと思う。メジャーすぎないしマイナーすぎもしないし、本当に面白いし。
何気なく知り合った人との会話でこの作品の名前が出たら、俺その人のこと抱きしめちゃうかもしれない。
人生を破滅させた男を探し出して殺そうとする話。
本当の意味で「すべてがつながった」作品。
若干ややこしい話ではあるけど、理解に苦しむような構成ではない。見せ方/語り方の工夫で話を飲み込みやすくさせるってのが監督の腕の見せ所ですよね。オイ聞いてっか?ノーランさんよぉ…テネット作り直せ、バカ。
ただ、最初と最後に語られる爆弾魔のくだりはやや難解かな。しっっっかり見てないとわからないように思う。
1時間半と短めの尺に無駄なく詰め込まれた衝撃的な展開の数々と、すべてが繋がる快感。う〜ん、素晴らしい映画体験。
こんなことよく思いつくなぁという途方もない設定と展開。なんというか、こう…「振り切ってる」って言うんですか?とにかく見終わったあとに良くも悪くも強い印象を残すこと間違いなし。
中盤以降のスーパーSF展開が面白い作品だけど、序盤のバーテンダーとの軽口の言い合いとかも結構好き。ウィットに富むってああいうことだと思う。
父であり母であり娘であり息子であり師匠であり弟子であり仲間であり敵でもある人物が登場するのは後にも先にもこの作品だけ。