ノーマークだったけど評判をみて観に行ってよかった。
決して高くないであろう予算体制と、"会話劇中心のSF"という物語特性が絶妙にマッチした、タイムトラベルモノの新傑作、
<ネタバレする前に観るべし!>
ミスリードの効いた予告を観るとSF好きや男向けのアクション映画と思われそう。けれども意外にも女性にこそ響く部分、ある現代にも通じるテーマを中心に描いていて興味深い。その上SF的伏線回収の爽快さも、もちろんありどちらも楽しめる。
主演のイーサン・ホークばかりが語られがちだけど、むしろサラ・スヌークの演技が光っていて、"運命に翻弄された女性"を目と表情と外見で完璧に表現していた。この人の好演があったからこその成功だろう。
ただ過去に行ったジェーンが知る衝撃の事実、いくらなんでもその後そういう流れになるか?、勘の良い人は先が読める、などつっこみ所は無いわけではないけど、お話を絶妙にコンパクトにまとめたバランス感覚が素晴らしいのでまあ良し。
あとパンフレットが例の告白文、時系列表付きでめちゃ親切なんで訳分からなかった人はご検討を。
会話のやりとりが濃密で示唆に富んでるのでもう一度観たい。